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おまとめローンと債務整理どっちがいい?メリットとデメリットについて

カリタ君
バンク先生、おまとめローンってよく聞くけど得するの?
そうだね、複数の借入を一本にまとめられるおまとめローンは魅力的に見えるかもしれないね。
でも、おまとめローンは必ずしも得するとは限らないんだ。
バンク先生
カリタ君
そうなの?金利が下がったり、借金も一本になるからメリットしかないように思うんだけど・・・
では、おまとめローンのメリットとデメリットについてみていこうか。
バンク先生

 

おまとめローンとは

おまとめローンとは、複数の借金を一本にまとめるローンです。

複数の業者からの借入を、新しい業者から借入金で返済し一本化することで毎月の返済額や利息負担を減らします。

例えば、A社、B社、C社の借入をD社のおまとめローンで一本化するとします。

おまとめローン利用前
A社 B社 C社
借入額 100万円 借入額 50万円 借入額 150万円
金利  15.0% 金利  18.0% 金利  14.0%
返済額 2万円/月 返済額 1万円/月 返済額 3万円/月

おまとめローン利用前はA社、B社、C社の3社から借入金の総額は300万円です。

毎月の返済額も3社合計で6万円/月です。

おまとめローン利用後
D社
借入額 300万円
金利  12.5%
返済額 5万円/月

おまとめローン利用後は、借入額は300万円と変わらないですが、毎月の返済額は6万円 ⇒ 5万円と負担が減りました。

金利についても、負担が小さくなっています。

 

おまとめローンのメリット

おまとめローンのメリットは大きく3つです。

  • 借入先が1つにな
  • 金利負担が小さくなることが多い
  • 信用情報に事故情報が登録されない(ブラックリストに載らない)

 

借入先が1つになる

おまとめローンの場合、複数の借入を1本にまとめるので借入先が1つになります。

今までは借入先や返済日もバラバラで管理が大変だったと思います。

おまとめローンを利用することで、このような管理の手間を省くことが出来ます。

 

金利負担が小さくなることが多い

利息制限法では、下記の表のように借入額により上限金利が異なっています。

借入額 10万円未満 借入額 10万円以上100円未満 借入額 100万円以上
上限金利 20% 上限金利 18% 上限金利 15%

利用額が50万円~99万円程度の場合、金利は17~18%程度です。

100万円以上であれば金利は14~15%程度です。また、借入額が大きくなれば利息は低くなる傾向にあるので、おまとめローンで複数の借入を一本化し、一本あたりの借入額を増やすことで金利負担を低く抑えることが出来ます。

 

信用情報に事故情報が登録されない(ブラックリストに載らない)

おまとめローンの場合、債務整理と異なり信用情報に事故情報が登録されません。(ブラックリストに載らない)

そのため、ローンやクレジットカードなどの審査などに影響はありません。

 

おまとめローンのデメリット

おまとめローンのデメリットは大きくつあります。

  • おまとめローンの借入先が消費者金融の場合、金利があまり下がらない可能性がある
  • 過払い金の返還や借金減額の機会を失ってしまう
  • 根本的に借金問題が解決しない場合もある

 

おまとめローンの借入先が消費者金融の場合、金利があまり下がらない可能性がある

おまとめローン利用先が銀行の場合、基本的に金利は今よりも低くなるでしょう。

しかし、借入先が消費者金融の場合、金利があまり下がらないことが多いです。

消費者金融では利息制限法の上限金利近くで借入することがほとんどですからね。

また、銀行でおまとめローンの申込をした場合でも、多重債務の状態の債務者への融資はリスクが高いので、金利が高くなってしまう場合もあります。

そのため、おまとめローンをしたとしても、結局金利が下がらないケースがあるのです。

 

過払い金の返還や借金減額の機会を失ってしまう

おまとめローンをすると、現在の借金をおまとめローンで返済することになります。

その際、利息制限法による利息の引き直し計算はされません。

つまり、過払い金の返還や借金減額の機会を失ってしまうことになります。

債務整理をしておけば、過払い金の返還や借金が減額されたにもかかわらず、おまとめローンを利用したことで損してしまうこともあります。

 

根本的に借金問題が解決しない場合もある

おまとめローンは借金の総額が変わるわけではありません。

借入先を付け替えているだけです。

根本的に借金問題を解決しているわけではないのです。

おまとめローンを考えているということは多重債務の状態だと思います。

債務整理は法律で認められている借金減額の方法です。

もし、借金問題を根本的に解決しようとするのであれば、「債務整理」も選択肢の1つとして考えてみてくださいね。

 

結局「おまとめローン」と「債務整理」はどっちがいいの?

では、結局「おまとめローン」と「債務整理」はどっちがいいのでしょうか。

おまとめローンのほうが良い場合

  • おまとめローン先が銀行系の場合
  • クレジットカードの利用を継続したい場合
  • お金の管理がきちんとできる場合

おまとめローン先が銀行系の場合

おまとめローンが銀行系の場合、基本的に金利は今より低くなるでしょう。

そのため、毎月の返済額も減るはずです。

ですが、銀行の場合審査が厳しいので、多重債務の状態では審査に通らない可能性が高いです。

 

クレジットカードの利用を継続したい場合

債務整理をした場合、あなたの信用情報に事故情報が登録されます。

いわゆるブラックリストに載った状態です。

こうなると、今まで使えていたクレジットカードは更新できなくなり、利用できなくなるでしょう。

しかし、安心してください。クレジットカードと同じような機能をもつ「デビットカード」というカードを利用すれば大丈夫です。

デビットカードであれば、ブラックリストに載った状態でもカードを作ることが出来ます。

「債務整理したいけど、クレジットカードも引き続き使いたい。」そんな方は下の記事もチェックしてみて下さいね。

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お金の管理がきちんとできる場合

しかっりとお金の管理できるのであれば、おまとめローンでもいいと思います。

しかし、今、多重債務になっている状況であれば、お金の管理が出来ているとは言えないでしょう。

おまとめローンはあくまで借入を一本化するだけで、借金自体が減額されるわけではありません。

もしも、根本的に借金問題を解決したいなら債務整理をおすすめします。

 

債務整理のほうが良い場合

  • 収入や支出に大きな変化がある場合
  • お金の管理ができない場合
  • 借金のストレスがつらい、根本的に借金問題を解決したい場合

 

収入や支出に大きな変化がある場合

「転職して収入が減った」「病気等で出費が増えた」

などの理由で収入と支出に大きな変化があった場合、おまとめローンでは返済負担をカバーしきれな可能性が高いです。

そんなときは、法的に借金を減らすことが出来る債務整理のほうが有効なのです。

 

 

お金の管理ができない場合

おまとめローンで一本に借入をまとめたとしても、また追加で借入をしてしまっては意味がありません。

お金の管理に自信がない方、追加で借金をしてしまいそうな方は債務整理を検討してください。

債務整理をすると、ブラックリストに載った状態になるため一定期間(5~7年程度)は新たに借入が出来なくなります。

逆に「新たに借入が出来ない」ことをプラスにとらえましょう

きっときちんとした資金繰りが身につくはずですよ。

一定期間経過後は、またローンが組めるようになるので安心してくださいね。

債務整理を経験したあなたは、その時はきっと計画的にローンが組めるようになっているはずですから。

 

借金のストレスがつらい、根本的に借金問題を解決したい場合

「ローンを返済するためにまたローンを組む」「督促の連絡がツライ」「返済日が近くなると憂鬱」など・・・

今のあなたは借金のストレスが相当なものだと思います。

きっと、ご家族に対しても申し訳ない気持ちだと思います。

債務整理はお金の悩みを解決するためのものです。

債務者に対して制裁を与えるものではなく、経済的に立ち直ることができるようにするために法的に認められた手続きなので安心してくださいね。

 

 

根本的に借金問題を解決したいなら専門家(弁護士や司法書士)に相談しよう

おまとめローンのメリット・デメリットについてみてきましたが、根本的に借金問題を解決するのであれば「債務整理」を検討してみて下さいね。

まずは相談することが大切です。

あなた一人で抱え込まないでくださいね。

弁護士や司法書士などの専門家はあなたと同じような悩みをたくさん解決しています。

返済日や督促におびえる日々とさよならできるはずです。

一度相談してしまえば、あとはアドバイスに従っていくだけです。

はじめの一歩が肝心です。

想像してみて下さい、借金問題を解決した新しいあなたを。

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